食育授業

平成20年6月5日

焼津地区 伝馬町小学校工場見学

開催日 平成20年6月5日
場所 焼津
時間 9:45~11:15
対象 伝馬町小学生
内容 工場内見学、削り体験、鰹に関する自由な描写時間、鰹の生切りの実演

数日前に梅雨入りし、天候がとても心配でした。当日の天気予 報はなんとも微妙な天候が心配され、前日工場の屋根よりシートを取り付けて雨のしのげるスペースを確保しようと試みたが風が強くて何度もシートが破れてし まいうまく設置できませんでしたが、子供たちのための準備等はまったく苦になりませんでした。

当日を迎えて天候は何とか持ちこたえそうな状況となり、予定していた企画は順調にすべて行うことが出来て子供たちも私たちも満足することが出来たと思います。

内容としましては工場内見学、削り体験、鰹に関する自由な描写時間、鰹の生切りの実演、質疑応答といった形で行いました。2クラスありましたので、最初はクラスごとそれぞれ工場見学と削り体験に分けて、進藤君が工場内の説明、他は削り体験の担当しました。工場内見学では鰹が手火山で燻されている状態を見学、説明しました。鰹若節の試食もしてもらいました。

削り体験はオカカ7号を6台 用意、削り体験が出来るようにしました。思う存分削ってもらい、自分で削った削り節はその場で試食してもらいました。まず真っ黒な荒節に驚く子、ムキに なって削る子、それから小さくなった節を子供たちにあげてしゃぶってもらいました。子供達は大変喜んでいました。試食はとにかくすごい。口いっぱいにほお ばりお腹いっぱいに食べる子も少なくありません。昼食をしっかり食べれるのか見ていて心配になりました。

今回もみなとまつりの時と同じように鰹や鰹節に関しての絵を描いてもらいました。描いていただいた絵は回収して数日後ラミネートして小学校へ送らせていただきました。そして絵を描いているとき1ク ラスずつ鰹の生切りの実演を見学してもらいました。すべてにおいて子供たちの興奮度は高まりっぱなしで最高潮をむかえたのは生切りを見ているときであった と感じます。血が流れ出る様子や、内臓など歓声や、悲鳴が沸き起こりました。われわれの業界のありのままの姿を見ていただいた訳ですが、まあ良い体験と なったことでしょう。鰹の絵を拝見すると、生切りの様子を描いている子供たちが結構いて血の流れ出る様子を絵に描いていました。最後に質問の時間を設けま した。質問に我々は受け答えましたが、子供というのは実に純粋なものでわれわれ大人が考えつかない、いろんな物事のとらえ方、見方があるものだなと感心し ました。

子供たちがこういった工場見学の機会というものが今後さらに 少なくなってくる傾向ではないかと考えられます。製造メーカーに関しては年々、経営状況や衛生管理等厳しくなってきているわけですから、正直こういった依 頼というものに関してお断りする可能性があるかもしれません。

最後ですが、われわれが行う食育活動の目的をしっかりと把握 しておくことが今後大事だと考えています。私の考えではすでに決めていることがあり、イベントを行うにしてもそれに関わるすべての人が楽しく行えることを 第一とし、子供中心に楽しく喜んでもらい興味心を掻き立てるイベントを行うことです。工場見学は無理でも、小学校の授業に我々が出向いて楽しく削ったり、 かつおぶしのことを話したりすることがつぎのイベントとして計画にあがっています。とにかく食育という立派な言葉のイメージにとらわれすぎず、われわれに 出来ることをしっかり行うことが大事であるとともに、楽しく行うことがきっと食育につながると信じて今後もやっていこうと考えています。ご協力ありがとう ございました。