経緯は、地元の静岡新聞朝刊「学校給食から食卓へ」という連載に、小学校の給食の先生が書かれた“子どもの時こそ、かつお節の味を覚えてほしい”という記事が掲載されました。かつお節を大切にし、子供たちに受け継いでいきたいと考えておられている気持ちに非常に感銘を受け、青年会として何か協力ができる事があればと先生に電話をしたところ、ちょうど5年生の家庭科の授業でだしの勉強をする機会があり、その場所での授業開催のご依頼をいただきました。
先生と連絡を取りあいながら45分授業のプログラムを考え、内容を詰めました。
今回は、子どもたちに、体験をして気づいてもらうという流れで授業を行いました。自己紹介の後、早速、機械で削ると「良い匂いがしてきた。」と声が上がります。削りたてを食べてもらうと、「口の中でとろける!」「おいしい!」と口々に感想が漏れました。カンナ削り体験では、「もう一度やりたい。」と言う子供も。手を怪我しないようにしっかりとサポートしながら、かつお節は世界で一番硬い食べ物などかつお節の話をしました。自分で削ったものを美味しそうに頬張ります。
だしの飲み比べでは、お湯に醤油をいれたものとだしに醤油を入れたものを用意し、先にお湯だけのものから飲むという順番で子供たちに飲んでもらいました。結果は当然の事ながら、だしが入っている方がおいしいという事になりました。
45分という時間は短かったですが、十分にかつお節についてとかつおだしの美味しさを伝える事が出来たと思います。何よりも、子ども達が目を輝かせて授業を受けてくれる姿に感動しましたし、素直に美味しいと言ってくれる事が嬉しかったです。
清水入江小学校の皆様、本当にありがとうございました。
今回がそうですが、やはりこちら側から積極的に食育活動をPRしていかなければ、結果がついてこないと思いました。又、今後は子どもたちだけでなく、大人に対しても食育活動ができる準備をしておく必要性を感じました。私達が地道に活動をしていく事によって、まだまだかつお節のすそ野が広がる可能性があると考えます。
焼津鰹節組合青年会では今後も授業開催を承りますので、宜しくお願い申し上げます。