京料理『たか木』包宰高木一雄氏と大阪鰹節青年団いろり会による日本料理の基本である鰹節を使った料理の体験実習を行いました。
今回の授業は兵庫県芦屋市立打出浜小学校5年生90名を対象に行いました。
まず初めに『節』とはどんな物なのか実際に生徒達に見せて、どういう風に節が作られているのかを説明しました。
次に、卓上削り器で手削りのやり方を教え、本節の手削り体験を各テーブルで行いました。
この際、各テーブルにいろり会のスタッフが一人ずつ付き、正しい削り方をの指導をします。
初めて削る生徒も多く、2週目になると、夢中になって削る生徒も数多くみられました。
高木氏が昆布の説明をした後、昆布だしを取り、その後花かつをたくさん使い調味料が一切入っていない昆布と鰹節のだし汁を生徒たちに試食してもらいました。
「美味しい」という声がたくさん聞こえました。
自分たちでも美味しいだしを作ることができるということを知ってもらい、料理に使うとこんなにも美味しくなるんだということを知ってもらえたと思います。
今日の授業で学んだことを家庭でも実践してもらい、ご家族の方々にも知っていただくために、昆布と本節の花かつおを持ち帰ってもらいました。
さらに今回の食育では、「和食給食推進事業」という新しい企画として、高木氏と栄養士の方々とともに、打出浜小学校の生徒約700人分の給食を調理しました。
この企画は、農林水産省の初めての試みでした。
通常は給食に2kgの削りでだしを取っておりましたが、今回は高木氏の意向で通常の約10倍の20kgを使用しました。
メニューは、豆ごはん、鶏の唐揚げあんかけ風、ほうれん草のお浸し、卵豆腐のお吸い物で、参加したいろり会のメンバーも5年生の生徒達とともに給食をいただきました。
今回の食育には新聞各社、テレビ局、芦屋市の役所職員、保健所の方々、また芦屋市内の小学校から栄養士の方々が足を運んでくださり、だしの良さ、鰹節の良さを知ってもらえたかと思います。
今後ともいろり会は活動の視野を広げ、業界の発展に努めていきますので、ご協力ご支援のほどよろしくお願い致します。